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スキャルピングFXを実践するうえでおすすめの通貨ペアは?

投稿日:2020年5月14日 更新日:

スキャルピングを実践する際、トレードする通貨ペアを選択するときはスプレッドの狭さや値動きの良さ、贔屓目(ひいきめ)な通貨ペアを選択すると思います。

ですが各国の通貨ペアの特徴や取引量、世界でのシェア率などについて知っておくと、また違った基準から通貨ペアを選択することができるようになります。スキャルピングに適している通貨ペアなど各国の通貨の特徴について解説いたします。

スキャルピングFX実践するなら知っておきたい!各国通貨の特徴

値動きはどの通貨ペアも同じに思えますが、各国の内政事情や経済状況などにより、値動きの特徴やボラティリティなどはすべて異なります。

ダウ理論に従い規則正しく動きやすい通貨もあれば、乱高下したり値が飛びやすかったりする通貨もあります。各国通貨の特徴をおさえておけば、スキャルピングを実践する際にも役立ちます。

アメリカドル(米ドル)- USD

アメリカドルは世界の基軸通貨です。取引量は世界一で経済指標発表時も世界から注目を集めます。アメリカドルはクロスレートの基準通貨ですので、アメリカドルを基準として他の通貨の値段が決定します。有事のときに資金を安全資産に移す「リスクオフ」でとても人気が高い通貨です。

日本円 - JPY

日本円は安全資産としても有名です。過去有事の際にはドルが買われる傾向がありましたが2021年現在では、円買いも見られるようになってきました。円はドルとユーロの次に流動性が高く世界3大通貨とも呼ばれています。

安定した高い金融システム、とても低いインフレ率、日本の経済が経常黒字であることなど、市場評価が高いのも特徴です。流動性が高く、乱高下しにくい通貨ペアです。

ユーロ - EUR

第2の基軸通貨がユーロです。アメリカドルの次に取引量が多く、欧州中央銀行(ECB)政策金利の指標発表で敏感に値が動きます。ユーロは一カ国だけの通貨ではなく、2021年現在では欧州連合に加盟している28カ国中19カ国が採用している法定通貨です。

中でも特にEU経済をリードするドイツの経済状況によく左右されます。またフランスも経済規模が大きいため、フランスの経済指標も注目を集めます。ドイツとフランスの2カ国だけで、ユーロ圏全体のGDPのおよそ半分を占めています。アラブ諸国やロシアが不安定化するとユーロ売りが加速するとされています。

イギリスポンド(英ポンド)- GBP

2021年現在世界で決済通貨としてよく使われるのはアメリカドルです。つまり国際間取引の多くはアメリカドルで決済されます。これは通貨の力が強く信用度が高い証拠です。

しかしアメリカドルが世界の決済通貨になる前は、イギリスポンドが国際的な決済通貨として使用されていました。イギリスは2020年1月31日でEUを離脱しましたが、EUに加盟しているときもユーロを採択せず自国通貨のポンドを採用していました。

ポンドは2021年現在で円に次ぐ世界第4位の取引量があります。アメリカドル、ユーロ、円に比べて流動性が低いためボラティリティ(変動率)が高く値が乱高下しやすい特徴があります。

スキャルピングトレードでイギリスポンドが好まれるのは、ボラティリティの高さによって値幅が取りやすいからです。

カナダドル(加ドル)- CAD

以前はカナダポンドと呼ばれていましたが、アメリカと通貨制度を合わせたことによりカナダドルになりました。アメリカドルとよく連動しやすい通貨でもあります。

カナダは石油、金属、森林などの資源が豊富に産出できる国ですので、世界からは資源国通貨といわれています。カナダドルの大きな特徴として、原油価格に連動しやすい傾向があることが挙げられます。

原油の価格が上昇すればカナダドルも上昇しやすくなります。逆に原油の価格が下落すればカナダドルも下落しやすくなります。

スイスフラン - CHF

永世中立国の安全資産として、有事の際に資金の逃避先になるのがスイスフランです。相場が安定し強気買いができるリスクオンになると売られやすくなるのが特徴です。

取引量はイギリスポンドについで世界で5番目となります。国際決済通貨(カレンシー通貨)でもあるため、スイスフランがアメリカドルに代わり決済通貨として使われることもあります。

特に国の規模が小さく国力が弱い国では、アメリカドルよりもスイスフランが好まれることがあります。スイスフランはアメリカドルや日本円などに比べ指標発表時の情報が少ないことから、動く方向が読みづらい通貨でもあります。

オーストラリアドル(豪ドル)- AUD

オーストラリアは資源大国のため、オーストラリアドルは資源国通貨として知られています。石炭や鉄鉱石などは国の輸出量の半分以上を占め経済的にも不安要素が少ない国です。これらの輸出量の3割近くが中国に輸出されています。そのような背景もありオーストラリアドルは中国経済の動向にも左右されます。

中国の経済指標発表時にオーストラリアドルも反応して値が動くときがありますが、中国と経済的につながりがあることが要因のひとつとして挙げられます。

中国経済がよければオーストラリアドルにプラスの要因があると判断され、反対に中国経済が悪ければ、オーストラリアドルにマイナスの要因があると判断されます。

2008年には高金利通貨として投資家にとても人気があったのですが、その後10年で金利が約5.7%以上も下落しています。

ニュージーランドドル(キウイドル)- NZD

ニュージーランドドルは、別名キウイドルとも呼ばれます。これはニュージーランドの国鳥が「キーウィ」であることが名前の由来です。

オーストラリアと経済で結びつきが強いため、オーストラリア経済の影響を受けます。またオーストラリア経済と結びつきが強い中国経済とも連動しています。さらにオーストラリアと同じくニュージーランドも最大の輸出国が中国です。輸出量全体の2割以上が中国への輸出です。このような関係性からオーストラリアドルとよく似た値動きをすることも多いです。

ニュージーランドドルも資源国通貨といわれています。ですが石油や鉄鉱石といった産出物ではなく、酪農業になりますのでオーストラリアやカナダなどの「資源」とは少し性質が異なります。

スキャルピングFXの参考に!通貨取引量を把握しよう!

各通貨ごとにより取引量にも違いがあります。例えば2019年の取引量を例に上げるといちばん取引量が多い通貨は基軸通貨であるアメリカドルです。

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出所:「Triennial Central Bank Survey of Foreign Exchange and Over-the-counter (OTC) Derivatives Markets in 2019、September 2019」よりFXプロップトレーダー佐藤作成

アメリカドルの取引量は世界でもダントツで2位のユーロはアメリカドルの取引量の36%程度しかありません。つまり全世界でアメリカドルがいかにシェアを占めているかがわかります。3位の日本円はユーロの取引量の更に半分ほどです。日本円は世界第3位の取引量を誇りますが、それでもアメリカドルの18%程度しか取引されていないのです。

4位がイギリスポンドでこちらは日本円とたいして差はありません。5位がオーストラリアドルでイギリスポンドの更に半分の取引量です。5位以下順番にカナダドル、スイスフランと続きます。

ニュージーランドドルにいたってはわずか2.1%しかありません。2位のユーロ以下、10位のニュージーランドまでの取引量をすべて合計して、ようやくアメリカドルの取引量と並ぶのです。

スキャルピングFXに最適な通貨ペアとは?

取引量を知ることにより何がわかるのでしょうか。これらの統計を見てわかることは「ボラティリティ(変動率)」です。取引量が「低い」通貨ほどボラティリティが高いのです。

スキャルピングに適した通貨とは「ボラティリティが高い通貨」です。ニュージーランドドルやスイスフラン、カナダドルなどはボラティリティが高い通貨であることが分かります。

ボラティリティの高い「カウンタートレンド型」の通貨は、値があちらこちらに動くので逆張り手法にはとても最適な通貨といえるのです。

スキャルピングFXを実践するならおすすめ通貨ペアの取引量もおさえておこう!

FXは通貨単体の取引量だけでなく通貨ペアとしての取引量も抑えておく必要があります。こちらも通貨ペアごとに差があります。2019年度の事例では、通貨取引量の1位と2位であるユーロ/アメリカドルです。

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出所:「Triennial Central Bank Survey of Foreign Exchange and Over-the-counter (OTC) Derivatives Markets in 2019、September 2019」よりFXプロップトレーダー佐藤作成

ユーロ/アメリカドルが世界で一番取引量が多い通貨ペアです。2位はアメリカドル/円ですがユーロ/アメリカドルの半分の取引量に収まっています。通貨ペアとしての取引量もユーロ/アメリカドルの取引量が世界で圧倒的シェアを占めています。3位がポンド/アメリカドルですがアメリカドル/円とたいした差はありません。

4位のオーストラリアドル/アメリカドルになると更に少なくなり、ポンド/アメリカドルの半分程度に収まります。5位のアメリカドル/カナダドル以降はほとんど僅差になっています。通貨ペアに関しても、取引量が少ない通貨ペアがスキャルピング向きといえます。

スキャルピングFXを実践するならおすすめ通貨ペアの特徴も知っておこう!

通貨ペアごとにもそれぞれ値動きに特徴があります。取引量が多く流動性の高い通貨は値動きがなだらかであまり活発に動きません。逆にマイナー通貨ペアやトルコリラ、メキシコペソなどのエキゾチック通貨が絡んだ通貨ペアは値が動きやすいです。通貨ペアごとに値動きの特徴を解説いたします。

・ユーロ/アメリカドル(EUR/USD)
・アメリカドル/円(USD/JPY)
・ポンド/アメリカドル(GBP/USD)
・オーストラリアドル/アメリカドル(AUD/USD)
・アメリカドル/カナダドル(USD/CAD)
・アメリカドル/スイスフラン(USD/CHF)
・ユーロ/ポンド(EUR/GBP)

取引量の多い通貨ペア上位7通貨に値動きの特徴を解説いたします。

ユーロ/アメリカドル(EUR/USD)

ユーロ/アメリカドルは、世界一の取引量があるため流動性は高くなだらかに動くのが特徴です。スプレッドもせまく初心者でもトレードがしやすいです。欧米では、とても人気がある通貨ペアです。またトレンドが発生するとしばらくはその方向へトレンドが続く特徴があります。

アメリカドル/円(USD/JPY)

通貨ペアでの取引量が世界第2位のアメリカドル/円は、ユーロ/アメリカドル同様に流動性が高く動きがなだらかです。スプレッドも狭く乱高下しにくいため初心者でもトレードがしやすいです。トレンドが出にくく1日を通してレンジ状態になりやすい特徴があります。

ポンド/アメリカドル(GBP/USD)

ポンド/アメリカドルは別名ケーブルとも言われます。イギリスとアメリカ間で、海底ケーブルを通してレートの送受信をしていたことからこのように呼ばれています。イギリスとアメリカはどちらも経済が強くダイナミックな値動きをします。またアメリカ経済指標発表時には、アメリカドルと連動し値が乱高下することもよくあります。

オーストラリアドル/アメリカドル(AUD/USD)

短期ではそれなりに強い値動きがありますが、長期目線だと比較的なだらかに動いている印象があります。またトレンドが出るとトレンド方向へしばらく勢いが続く特徴もあります。

アメリカドル/カナダドル(USD/CAD)

アメリカもカナダも同じ北アメリカ大陸の国ですので時差がほとんどありません。そのため活発に値が動く時間帯がほぼ一緒です。アメリカドルは基軸通貨ですので一日を通してそれなりの値動きはありますが、カナダドルの場合はニューヨーク市場が開くまでほとんど値動きはありません。またカナダドルはカウンタートレンド型通貨としての側面もあり、逆張りスキャルピングにも適している通貨ペアです。

アメリカドル/スイスフラン(USD/CHF)

スイスフランの関連する通貨ペアは、それほど値動きが活発ではありません。その理由はスイスフランが安全資産としての価値があるからです。有事の際や世界情勢が不安定なときにしか、取引が活発にならないことが理由に挙げられます。

通常では取引量が少なく流動性もあまりない通貨ペアですが、ボラティリティも出づらいため、相場が安定しているときには中々動きづらい通貨ペアです。

ユーロ/ポンド(EUR/GBP)

ユーロとイギリスは地理的にも近く歴史的にもつながりがあります。またこの2国間には強い貿易関係があります。値動きの予測が難しく中々動きが読めない通貨ペアです。

しばらくトレンドが続いていたと思ったら急に逆トレンドが発生するなど、予測不能な値動きがよく起こります。ですがそれなりに激しく動く通貨ペアですので、スキャルピングを行うには最適な通貨ペアです。

スキャルピングFXを実践するうえでおすすめの通貨ペアは?まとめ

スキャルピングを行うにはボラティリティーのあるスキャルピングに適した通貨ペアで行うのがよいでしょう。

しかしマイナー通貨やエキゾチック通貨は、スプレッドがとても広いのでスキャルピングに適さない場合もあります。スプレッドをよく確認してから実践しましょう。

スプレッドが狭く、なおかつボラティリティが高い通貨ペアが、スキャルピングには最適であるといえます。

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