昨今の投資ブームでFXに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
FXに興味はあるがやり方が分からない!何からやればいいのか分からない!という方も多いと思います。
できればやってみたい!ちょっと勉強してみたい!と言う方の為にどのようにしてFXを勉強していけばよいのか?
FXのやり方や手順、抑えるべきポイントなどをまとめてみました。
ポイントその1
■何はなくともまずは口座開設
何はなくともまずは口座が無いことには取引出来ません。
日本のFX口座と海外のFX口座の2種類があります。
日本のFX口座ではレバレッジが25倍(2018年現在)と制限されていますが、申告分離課税の為、利益額に関係なく税率は一律20%です。
また預けた資金は、全額信託保全される為、万が一FX業者が破綻しても資金は全額戻ってきます。
一方、海外FX口座の方は、レバレッジが800倍や1000倍などハイレバレッジな為、少額資金からでも利益率の高いトレードが出来ますが、総合課税となり利益を出した分だけ税率は比例して上がっていきます。
また基本的に顧客資金は分別管理だけの為、すべてのFX業者が保証してくれるとは限りません。
ポイントその2
■用語を知る
次にやるべきことはFXに出てくる用語の勉強ですね。
取引上必要な用語は最低限覚えておきたいです。
覚えておかないと取引に支障をきたしてしまう用語など結構あるので、取引に直接関わってくる用語は覚えておいた方がよいです。
例えば一例として、「証拠金」「レバレッジ」「スプレッド」「OCO」「IFO」「IFD」「指値」「逆指値」「ロット」「○万通貨」などなど。(意味は割愛します)
これらは覚えておかないと、取引どころかエントリーもままならないです。
設定ミスや理解不足でエントリーして不必要な損を被らないようにしましょう。
ポイントその3
■取引の仕組みを知る
用語を学んだ後は取引の仕組みを理解する必要があります。
例えば「1ドル=130円」の時に円をドルに交換し、為替レートが135円になったとします。
その時にドルを円に戻すと、135円になり5円得をしたことになります。
これを円安・ドル高と言います。
安い「円」で高い「ドル」に出来た訳です。
そしてそれとは反対に「1ドル=130円」の時に円をドルに交換し、為替レートが125円になったとします。
その時にドルを円に戻すと125円になり5円損をする事になります。
これを円高・ドル安と言います・
高い「円」で安い「ドル」になってしまった訳です。
FXとはこれらの差益を狙った取引という事です。
実際には米ドル、日本円の他、メジャー通貨としてユーロ、ポンド、カナダドル、オージードル、ニュージーランドドル(キウイドル)、スイスフランの主要8通貨がありますので、もっと複雑で難しいですが、基本的な取引の仕組みは2国間の通貨の差益取引という事です。
また仕組みの補足説明として「スワップポイント」と呼ばれる2国間の金利差で利益を得る方法もあります。
(詳しい説明は割愛します)
ポイントその4
■取引ソフトの扱い方を知る
そしてFXトレードにおいて非常に重要なファクターを占める、取引ソフトの使い方を覚えなければなりません。
これが扱えなければまともに取引が出来ないですね。
先程出てきた「OCO」「IFO」「IFD」「指値」「逆指値」などの用語は主にここで役に立ちます。
これらの機能をキチンと覚えないと、買いたかったのに、売りが発動してしまった、とか、逆方向にエントリーされてしまったなどのミスが起きますので、しっかり機能は把握しておきたいです。
ポイントその5
■各国通貨の単位やチャート上に出てくる数字、その他FX上に出てくる数字の単位や意味を知る
まずは何はなくとも、いくら分ぐらいの通貨を買うのか売るのか、「ロット数」という単位を知らなくてはなりません。
海外では「1lot」「10lots」と表記されています。
日本語では「1000通貨」「1万通貨」「10万通貨」などと言われます。
MT4と呼ばれるFX取引システム、「メタトレーダー」を例に出すと、「1ロット=10万通貨」「0.1ロット=1万通貨」「0.01=1000通貨」となっています。
ちなみにこれはFX業者によって若干違いがありますので、よく確かめる必要があります。
そして次に、通貨の単位や換算レートなどを知る必要があります。
例えば日本円が関係している、ドル円やユーロ円などのクロス円は「112.346」と表記され、「112円34銭6厘」と読みますが、これがユーロドルやカナダドルスイスフランなどの海外通貨ペアの場合は日本円が関係ありませんので、レートは「1.20146」「0.78824」など小数点以下5桁の表示となります。
そしてスプレッドです。
ASK(買いレート)とBID(売りレート)の差です。
これもFX業者によってさまざまであり、これがFX業者の手数料となります。
ポイントその6
■インジケーターを知る
FXにはインジケーターと呼ばれる、相場の方向感や過熱感を視覚的に分かるようにした、指標みたいなものがあります。
現在の値段が正常値なのか、異常値なのか、高値なのか安値なのか、一種の相場の海図やコンパスみたいなものです。
これをチャート上にセッティングすることが出来ます。
代表的なインジケーターを幾つか上げると、例えば「ボリンジャーバンド(BB)」「移動平均線(MA)」「MACD」「ストキャスティクス」などです。(それぞれの特徴などは割愛します。)
ポイントその7
■手法を知る
インジケーターの意味や具体的な使い方が分かったら次はトレード手法を知る、です。
トレード手法は多種多様でその人にあった手法は千差万別です。
レンジで勝負するのか、トレンドで勝負するのか、
移動平均線(MA)を使うのか、ボリンジャーバンド(BB)を使うのか、
あるいはラインを使うのか、フィボナッチを使うのか、
順張りなのか、逆張りなのか、
1分足を使うのか、15分足を使うのか、1時間足を使うのか、
スキャルピングなのか、デイトレなのか、スイングなのか、
朝にやるのか、夕方にやるのか、夜にやるのか、
これはもう無限にあり、どれがいいとか、どれが悪いとかはありません。
一番いいのはその人のライフスタイルに合わせた手法にすることをオススメします。
昼間仕事している人が、一日中チャートに張り付いてチャンスを伺っているスキャルピングなんて出来ないですよね?
例えばどういう感じで選んでいくのか、と言うと、昼間はずっと仕事してて夜も帰ってきてからのトレードはつらいので、日足を使ったスイングトレードにするとか、別に帰ってきてからガンガントレード出来るぜ!と言う人は、1分足、5分足を使ったスキャルピングにするとか、ですね。
要は他人がこの手法で稼げているからと言って、自分もその人と同じ手法を使えば稼げるのか、と言うとそうでは無いということです。
その手法でその人が稼げているのは、自分のライフスタイルにフィットした、自分だけに特化した、自分流にカスタマイズした手法だからです。
手法的には同じインジケーター、同じ手法を使っていても、目に見えない部分が全然違ったりするので、同じ結果にはつながらないという事です。
手法は自分流に落とし込んで、初めて機能します。
ポイントその8
■資金管理を知る
手法が決まったら何は無くとも資金管理です。
これを知らずして投資、投機で勝ち続けることは不可能です。
一時まぐれで勝つ事はあるかも知れませんが、「勝ち続ける」ことは100%不可能です。
実は手法よりも重要度が高いのが資金管理なのです。
手法がある程度いい加減でも資金管理さえ知っていれば破産することはありませんから。
ポイントその9
■自分の総資金から適切ロットを知る
資金管理を知ったら、自分の総資金から適切ロットを割り出します。
この「自分の総資金」とはあくまで自分の持ち金(原資)のことです。
株でもそうなのですが、信用取引などのレバレッジが効いて増えて表示されている額ではありません。
この信用取引などのレバレッジの効いた枠でロット数を割り出すと、「ロットの張りすぎ」ということになります。
ポイントその10
■ルールを決める
ここまで出来たら、色々とルールを決めていきます。
例えば「ニューヨーク時間しか取引しない」「スキャルピングはやらない」「何ピップス逆行したら切る」「15時前はエントリーしない」というように自分で取引に関するルールを細かく作り、そのルールに則って取引をしていく事になります。
FXを含め株でもそうなのですが、相場が開いている時間はいつでもエントリー出来てしまいます。
あなたがここだ!と思ったらそこでエントリー出来てしまいます。
そうです、FXや株は自分でルールを決めないと、ルールが無いのです。
ルールが無いので、無規則な、何でもありのエントリーになってしまいます。
なのでルールを決めないと、いつまでも何の根拠もない「自分の感」に頼ったダラダラエントリーを繰り返す事になります。
感情に任せ、上がりそうだと思ったら何の根拠もなく、なんとなくエントリーしてみる。
その結果、「上がってくれたらいいな、いや上がるはずだ。」と後は神頼みのトレードになってしまう訳です。
なので思惑と逆に行った時には切るに切れず、負けポジションをいつまでも保有する典型的な負けトレードになるのです。
ポイントその11
■システムを知る
自分の使うインジケーターが決まったら、そのインジケーターでどのような手法でやっていくのかを決め、適切ロット数を計算で割り出したら、自分で作ったルールに基いて取引をしていきますが、これら一連の流れを通して「システム」という言い方をします。
システムというと自動売買や機械と言うイメージがあるかと思いますが、裁量取引ではこれらの流れを組む事を
「システムを組む」と言う言い方をします。
いわゆる別名、トレードロジックと言うやつです。
要は売買戦略の総称です。
このシステムを自分のライフスタイルに合うように自分流にアレンジし、カスタマイズし、そのシステムに則って日々、取引をしていきます。
ポイントその12
■デモで実際エントリーしてみる
そのシステムが出来上がったら、実際の売買で通用するのか、自分はこれでやっていけるのか、月間トータル、年間トータルで増やすことが出来るのか、を検証、確認する為、デモを活用して実際エントリーしていきます。
ポイントその13
■しばらく続けてみる
FXや株は一回だけの取引ではなく、勝ち負けを繰り返しながら、月間、年間トータルで増やすことが出来るのか、ということが重要であるため、しばらくその手法を使い続けてみなければ結果が分かりません。
なので自分に合った手法を見つけたら、しばらく続けてみる必要があります。
ポイントその14
■順調に行きそうだったら少額ロットからリアルトレードへ
そしてその手法が何か良さそうだ、順調に行きそうだ、と自分で手応えを感じたら、少額から実弾を投入し、リアルトレードへと移行していきましょう。
決してハイロット、ハイレバレッジの一発トレードをしてはいけませんよ。
いかがでしたでしょうか?
これがFXの初心者が最短で、なおかつ横道それずに突っ走れる一連の流れですね。
突っ走れるとは言っても結構な時間は要しますよ。
正直に言うと「何年」単位はみておいた方がいいのではないでしょうか。
これが現実です。
楽しておカネを稼ぐ術は、基本的にはありません。
そんな楽してトレード技術が身につけば、みんな機関投資家です。
ローマは一日にして成らず、千里の道も一歩から、石の上にも三年、ですね!
というわけで、それでもやってみたい!と言う方、当サイトは応援しております!
■まとめ
・FXは知らなければならないことが多い。
・FXはルールや取り決め事が重要。
・FXはルールやシステムなどの決まり事を決めなければ運用出来ない。
・FXは一発トレードではなく月間、年間のトータルが重要。
・FXは継続してなんぼ。決してハイロット、ハイレバレッジの一発トレードを狙ってはいけない。