FXテクニカル分析FXトレード手法を公開!
FXテクニカル分析を用いたFXトレード手法を公開いたします。
FXトレードを行うにあたって最低限のFXテクニカル指標(FXテクニカルインジケーター)を抑えておくことは必要です。
こちらでは比較的よく知られているFXテクニカル指標(FXテクニカルインジケーター)の解説とFXテクニカル指標(FXテクニカルインジケーター)を活用したFXトレードの手法を公開いたします。
FXテクニカル分析では鉄板!FXトレードに最適なFXテクニカル指標(FXテクニカルインジケーター)とは?
FXテクニカル分析で使用されるFXテクニカル指標(FXテクニカルインジケーター)はインターネット上に無数に存在します。
著名な投資家が過去に考案した、歴史ある有名なFXテクニカルインジケーターから、素人FXトレーダーが色々なFXテクニカルインジケーターを組み合わせて作り上げた最近のFXテクニカルインジケーターまでさまざまあります。
FXトレードを行うにあたっては、あまり複雑なFXテクニカル指標を使用せず、下記のようなある程度知名度の高いFXテクニカル指標を使用するのがおすすめです。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
数あるFXテクニカル指標の中でもこれらは特に有名で、プロの投資家もFXテクニカル分析にはよく活用するFXテクニカル指標です。
移動平均線
とてもポピュラーなトレンド系FXテクニカル指標です。移動平均線の種類は下記のようなものがあります。
- 単純移動平均線(Simple Moving Average=SMA)
- 指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average=EMA)
- 加重移動平均線(Weighted Moving Average=WMA)
それぞれ、過去一定期間の終値平均値を割り出して、それらの値を線で繋いだものです。
使われる頻度の比較的高い移動平均線期間が、5期間(短期)、25期間(中期)、75期間(長期)です。株のチャートでは標準値として設定されています。
FXでは証券会社の営業日が、約20営業日前後なので、中期の25期間を20期間に設定している人もいます。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドも有名なトレンド系FXテクニカル指標です。
アメリカ人投資家のジョン・ボリンジャー氏が開発したことにより名前がボリンジャーバンドと名付けられました。
中心線であるミドルバンドから上側1本目プラス1シグマ(σ)、上側2本目プラス2シグマ(σ)、上側3本目プラス3シグマ(σ)となります。
中心線であるミドルバンドから下側1本目マイナス1シグマ(σ)、下側2本目マイナス2シグマ(σ)、下側3本目マイナス3シグマ(σ)となります。
一般的にプラス・マイナス1シグマ(σ)の間に価格が収まる確立が68.3%、プラス・マイナス2シグマ(σ)の間に95.4%、プラス・マイナス3シグマ(σ)の間に99.7%と言われています。
つまりプラス・マイナス3シグマ(σ)まで価格が達すると、99.7%の確立で逆に行くことになります。
この性質を利用したのが「ボリンジャーバンド逆張りFX手法」です
一目均衡表
日本人が開発したトレンド系FXテクニカル指標が一目均衡表です。
1936年に細田悟一氏が当時、別名「一目山人」と名乗りこのテクニカル指標を発表したことから一目均衡表と命名されました。
その後、海外トレーダーからも利用されるようになり、メタクォーツ社(MetaQuotes)のFXトレードシステム「メタトレーダー(MT4)」にも「Ichimoku」のテクニカルインジケーター名で標準搭載されています。
とても奥深い内容のテクニカル指標で、使いこなせる日本人投資家はごくわずかともいわれています。
買いと売りのバランス(均衡)が崩れた方向へ値が動き、トレンドが出ればその後は一目瞭然だ、という考え方です。
基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5つのラインで構成されています。
下図では以下の設定値となっています。
- 赤色線:転換線-過去9日間
- 水色線:基準線-過去26日間
- 灰色塗りつぶし:雲部分-先行スパン1と2、各過去52日間と26日先
- ピンク色線:遅行スパン-当日終値を26日前
灰色塗りつぶしの雲部分に値が入っている時はレンジ状態、上へ抜ければ上昇トレンド開始、下へ抜けると下降トレンド開始、と見ます。
MACD
MACDはオシレーター系に属するFXテクニカルインジケーターです。
メタトレーダー(MT4)をはじめ、FXトレードシステムではメイン画面とは別のサブ画面に表示させる形となります。
「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の頭文字を取ったもので、日本語では移動平均収束拡散手法と訳されます。
値動きに対して反応が鈍いため、トレンド方向を図るFXテクニカル指標としてよく使われます。
ゼロラインより上にラインがあることで上昇気配が強い、ゼロラインより下にラインがあることで下降気配が強いと見ます。
また、ゼロラインより上にラインが位置していても右下がりであれば下降気味、ゼロラインより下にラインが位置していても右上がりであれば上昇気味、と見れます。
標準値は以下の設定値です。
- 短期EMAが12
- 長期EMAが26
- 赤色点線のシグナル線が9期間
RSI
逆張りFXトレーダーに人気があるオシレーター系FXテクニカル指標です。「Relative Strength Index」の頭文字をとった略語で、日本語で相対力指数と訳されます。
一般的に70から80ラインより上にラインがあると買われすぎと判断され、そろそろ価格が売り方向に動くというサインになります。
逆に30から20ラインより下にラインがあると売られすぎと判断され、そろそろ価格が買い方向に動くというサインになります。
標準値は14日間です。
ストキャスティクス
ストキャスティクスも、逆張りFXトレーダーに人気があるオシレーター系FXテクニカル指標です。
値動きに敏感に反応することから、逆張りタイミングを図る目的で使用されます。
%K、%Dという2本のラインを表示させ、下の20%ライン以下でゴールデンクロスすれば強い買いサイン、上の80%ライン以上でデッドクロスすれば強い売りサインとみることができます。
RSIと非常によく似た動きをするのが特徴です。
標準値は以下の設定値です。
- %K期間5
- %D期間3
- スローイング3
これら6種類のインジケーターの組み合わせにより、とても期待値の高いFXトレードが行えます。
FXトレードを攻略するコツ!FXテクニカル指標は必要最小限にとどめる
相場におけるトレンドや過熱感を視覚化できるこれほど優れたFXテクニカル指標が数多くあるのだから、多くを表示させるほどにFXトレードの精度が上がるのでは、と思われがちです。
ですがFXトレードにおける、もっとも効果的なFXテクニカル分析は「ローソク足」を分析することです。
つまりローソク足が相場におけるプライスアクションをダイレクトに表示させているのです。
ローソク足以外のFXテクニカル指標は、ローソク足が1本完結したあとの「後付け」に過ぎず、あくまでローソク足のプライスアクションを分析するための補助に過ぎません。
FXテクニカル指標を表示させすぎることにより、むしろ売買判断に迷いが生じてしまう場合もあります。
例えばAというFXテクニカル指標は上昇トレンドを指し示し、BというFXテクニカル指標は下降トレンドを指し示す場合もあります。
さらにCというテクニカル指標はもみ合いのレンジ状態を指し示すこともあります。
この状態では、どのインジケーターを基準として判断したらよいのか分からなくなります。
メイクをしすぎれば、地顔が分からなくなるのと一緒で、値動きを分析するうえで重要となる「ローソク足のプライスアクション」を覆い隠してしまうのです。
このような理由からFXテクニカル指標は最低限にとどめる必要があるのです。
FX移動平均線トレード手法:順張り
移動平均線とMACDを利用したFXトレード順張り手法をご紹介いたします。
設定値
- 移動平均線:単純移動平均線(SMA)を選択し、期間を20に設定します
- MACD:短期EMA:12、長期EMA:26、シグナル:9、に設定します
手法ルール
■買いの場合
- ルール1:MACDがゼロラインより上にある(右上がり、右下がりは見なくてよい)
- ルール2:移動平均線が右上がりになっているとき、移動平均線より現値が上にある
- ルール3:移動平均線より上にある値が下に落ちてきて、右上がりの移動平均線にタッチした時
以上の条件がすべて整った時に買いエントリーを発動します。
■売りの場合
- ルール1:MACDがゼロラインより下にある(右上がり、右下がりは見なくてよい)
- ルール2:移動平均線が右下がりになっているとき、移動平均線より現値が下にある
- ルール3:移動平均線より下にある値が上に上がってきて、右下がりの移動平均線にタッチした時
以上の条件がすべて整った時に売りエントリーを発動します。
利益確定注文と損切り注文を同時に発注しておくことをおすすめします。その場合は10PIPS、20PIPSなど区切りのよい数字を予め決定しておくと迷いが生じません。
以上を実際のチャートを用いて説明すると下記のようになります。
ポンド円5分足(画像は5分足ですが時間足は問いません)
※クリックで拡大
FXボリンジャーバンドトレード手法:逆張り
ボリンジャーバンドとストキャスティクスを利用したFXトレード逆張り手法をご紹介いたします。
設定値
- ボリンジャーバンド:期間を20に設定します。更にプラス・マイナス2シグマ(σ)と3シグマ(σ)を表示させます
- ストキャスティクス:%K期間:5、%D期間:3、スローイング:3、に設定し、上下80と20のラインを表示させます
手法ルール
■買いの場合
- ルール1:ローソク足がボリンジャーバンドマイナス3シグマ(σ)に到達
- ルール2:ストキャスティクスが20以下になる
- ルール3:その後マイナス2シグマ(σ)を下から上へ抜ける
以上の条件がすべて整った時に買いエントリーを発動します。
■売りの場合
- ルール1:ローソク足がボリンジャーバンドプラス3シグマ(σ)に到達
- ルール2:ストキャスティクスが80以上になる
- ルール3:その後プラス2シグマ(σ)を上から下へ抜ける
以上の条件がすべて整った時に売りエントリーを発動します。
利益確定注文と損切り注文を同時に発注しておくことをおすすめします。その場合は10PIPS、20PIPSなど区切りのよい数字を予め決定しておくと迷いが生じません。
以上を実際のチャートを用いて説明すると下記のようになります。
ドル円5分足(画像は5分足ですが時間足は問いません)
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まとめ
FXトレードを行うにあたって、FXテクニカル指標は1つ、2つ程度にとどめておくとよいでしょう。
その際にあまり聞いたことのないFXテクニカル指標より、ある程度有名なFXテクニカル指標を選択すると信頼性が増します。