FXトレード手法はシンプルイズベストをこころがけましょう。素早い判断が必要なスキャルピングでは特に意識したほうがよいです。インジケーターを表示させすぎると、判断に困る場合があります。
こちらではプロップトレーダー佐藤の勝てるスキャルピング手法を紹介いたします。
FXスキャルピング手法はシンプルが一番!
FXトレードはシンプルチャートにシンプル手法がベストです。FXトレードに慣れてくると、ラインとチャートパターンだけで相場判断ができるようになります。
スキャルピングの場合は、特にインジケーターをチャートに表示させ過ぎないように注意しましょう。
スキャルピングのエントリーは「思いきり」が重要です。インジケーターを見ながらタイミングを探っていると、エントリーができなくなります。
インジケーターの数値におどらされないようにするためにも、チャートはシンプルにする必要があるのです。
FXシンプルスキャルピング手法!エントリー方法は順張りか逆張りしかない
ある1つのことを意識するだけで、聖杯探しに陥る可能性が、グッと下がります。
それはFXをはじめ「トレードには順張りと逆張りしかない」ことを理解することです。これだけ意識しておけば聖杯探しに陥ることがなくなります。
もちろん、インジケーターはオンライン上に無限に存在するため、インジケーター同士を組み合わせた「FXトレード手法」も無限に作れます。
しかしエントリーすることのみにフォーカスした場合、トレンドの方向に沿った「順」で入るのか、トレンドに逆らった「逆」で入るのかの2通りになります。
インジケーターの組み合わせによるほとんどの手法は似通ったものばかりであり、同じような機能のインジケーターを単に置き換えただけに過ぎません。
このことを知っていると、FXトレード手法やインジケーターの比較をしても、あまり意味がないことが分かります。
いっとき相場環境と一致して利益が出ていたFXトレード手法やEA(エキスパートアドバイザー)、インジケーターも相場環境が変わると利益が出なくなります。
どのようなFXトレード手法やEA、インジケーターを使用しても、相場環境が変わると共に設定値を都度最適化しなおす必要があります。
つまり重要なことは、インジケーターの最適な設定値を見つけることではなく、どのような相場環境においても継続できる「自分なりの最適なFXトレード手法」をひとつ見つけることです。
FXシンプルスキャルピング手法でも1分足はあまりおすすめしない
私見になりますが、スキャルピングは1分足を使用して2~3PIPSを必死で取りにいくようなスタイルはあまりおすすめしません。
なぜ1分足はおすすめしないのか?といいますと、マーケットは通常1分足で値幅が取れるような「高ボラティリティ相場ではない」ことが多いためです。
1分足で値幅をそれなりに取ろうと思えば、通常はあまり出ないような高ボラティリティが必要です。
通貨ペアごとに一日に動く値幅はおおよそ決まっています。その値幅を動ききったあとは、よほどのサプライズが出ないかぎり、それほど値が動くことはありません。これはインジケーターのATRを分析するとよく分かります。
参考:AVATRADE 小次郎講師直伝「チャートの極意」ATRとは?より
1分足でのスキャルピングは、通常の状態である低ボラティリティ相場によって、買っては売られ、売っては買われの「往復ビンタ」となる可能性が高くなります。
このような理由から1分足を使用してのスキャルピングはおすすめしていないのです。
FXシンプルスキャルピング手法でも1トレード10PIPS以上の利益を意識する
1分足でスキャルピング行うのであれば、1トレード10PIPS以上の値幅を狙うFXトレードをおすすめします。理由としては、リスクリワードがよいFXトレードが期待できるからです。
FXトレードの鉄則は損小利大です。損失は少なく利益は多くです。損小利大はスキャルピングなどのFXトレード形式に限らず、全てのFXトレードスタイルに当てはまります。
長期的にFXトレードで勝ち続けるには、リスクリワード比率2:1(利益:損失)にする必要があります。
参考:OANDA JAPAN リスクリワードレシオ、勝率について
仮に3PIPSの値幅を狙うようなFXトレードスタイルの場合、損失は1.5PIPSに抑える必要があります。ですが、1.5PIPSを狙って損切りを発動させることは、実質的に無理があります。
仮に、逆指値を同時発注するEA(エキスパートアドバイザー=売買ソフト)などを使用した場合でも、1.5PIPS程度の値幅では、ノイズで幾度となく逆指値にヒットしてしまう可能性が高いでしょう。そのため現実的なトレードにはなりにくいのです。
リスクリワード比率を実現させるためにも、最低10PIPS程度の値幅が取れるFXトレードスタイルを意識したほうがよいでしょう。
FXシンプルスキャルピング手法には5分足、15分足の併用がおすすめ
スキャルピングを実践するなら、5分足、15分足がおすすめです。それが以下の理由からです。
- エントリー判断を考える十分な時間がある
- それなりの値幅が狙える
- あまりせわしくないため反射神経や独自の感覚、特殊能力は必要ない
- 対数の法則が適用できる必要最低限の情報量はある
- ノイズで切られることが少ない
- ダマシが少なく信頼性が高い
15分足使用なら「もはやスキャルピングではないのでは?」と思われるかも知れません。しかし「デイトレードに近いスキャルピング」という名目では15分足が最適です。
また15分足は、トレンドの流れやサポートライン、レジスタンスラインなどの壁を確認するためにも使用できます。
エントリー判断を考える十分な時間がある
5分足や15分足を使用すると、エントリーを考える余裕が十分にできます。
スキャルピングがうまくいかない原因は、ルール無視によるFXトレードです。そのため、ゆとりができることによってルールに沿ったエントリーができるようになります。
それなりの値幅が狙える
マーケット状況や通貨ペアにより変わりますが、5分足、15分足だと、10PIPSから30PIPS程度の値幅を狙えます。数PIPSだけを取りに行くトレードは「労多くして功少なし」です。
あまりせわしくないため反射神経や独自の感覚、特殊能力は必要ない
1分足でのスキャルピングは、かなりせわしいFXトレードになります。
せわしい時間足でFXトレードをしようとするから、反射神経や、独自の感覚が必要になるのです。そのため時間足を落とせばそのような能力は必要なくなります。
対数の法則が適用できる必要最低限の情報量はある
FXトレードは対数の法則が適用できることは当サイトでも述べています。
1分足だとわずか60秒ほどの情報量しかありません。しかし5分足だと1分足の5倍の情報量、15分足だと5分足の3倍の情報量が収集できます。
ノイズで切られることが少ない
1分足の値動きは、ほぼノイズといっても過言ではありません。
1分足は対数の法則上わずか60秒しか情報量がありません。60秒の情報量しかなければ、ほぼ規則性はないに等しいといえるでしょう。
「反射神経や独自の感覚でエントリーするFXトレード」
要はノイズです。
ほんの数PIPSの値幅を取りに行くFXトレードスタイルではこのようなFXトレードをしている人たちの値動きで簡単に損切られてしまうのです。
しかし5分足、15分足ぐらいの値幅になると、そのようなノイズが反映される確率が低くなります。つまりある程度統計に沿ったエントリーが可能になるのです。
ダマシが少なく信頼性が高い
5分足、15分足ぐらいになりますとダマシにも合いにくくなります。
突発的な注文で一時的に逆に行ったり、損切られた後に思惑通りの方向に行ったりすることをダマシと言います。
1分足程度では損切りに引っかかる値幅でも5分足、15分足になると、十分な値幅がありますので損切られず、そのままエントリー方向へ戻ることも多いのです。
FXシンプルスキャルピング手法!1分足単体でのスキャルピングトレードがおすすめできないというだけの話
1分足を使用することについて、あまり肯定的な意見を述べてきませんでしたが、1分足の使用が悪い訳ではありません。
1分足しか見ない「1分足単体」での使用がおすすめできないだけなのです。
5分足、15分足をメインFXトレード足として、エントリーのタイミングを見計らうために1分足を使用する、という使用方法であれば全然問題はありません。
例えば5分足、15分足のトレンド方向に向けて、1分足の20移動平均線の押し目、戻りでエントリーする、というような使い方です。
このような使い方であれば、むしろ積極的に1分足を使用したほうがよいと言えます。
5分足、15分足を併用した1分足シンプルスキャルピング手法を大公開!
1分足と5分足、もしくは1分足と15分足を使用したプロップトレーダー佐藤のスキャルピング手法を特別大公開します!
プロップトレーダー佐藤が作成したメタトレーダー(MT4)専用、GMMA(複合型移動平均線)トレード用テンプレートを特別プレゼントいたしますのでこちらよりダウンロードしてください。
実はGMMAも1本、1本それぞれは単なる移動平均線ですので、GMMAを使ったFXトレード手法は王道であるといえます。
今回公開する手法は、順張り手法の損小利大を狙ったFXトレード手法になります。ぜひこの機会に身につけてください。
チャートは1分足と5分足の組み合わせ、または1分足と15分足の組み合わせ、あるいは全部使用する、どれでも結構です。
全部使用する場合は5分足と15分足を見比べてみて、両方のトレンドが揃ったところを狙えば、高確率で勝てるチャンスになります。
- 5分足、あるいは15分足で環境認識を行います(今回の事例は「売りエントリー」です)
- 5分足、あるいは15分足の赤色ロングGMMAが全体的に右下がりで売り方向と認識できるかを確認します
- 先がまだ見えない位置において、GMMAが絡まることなく順番に規則正しく広がっているかを確認します
- その状態のときに水色ショートGMMAの下側で、陰線確定したローソク足が1本でも確認できれば、5分足、あるいは15分足はエントリー条件クリアとなります
5分足、あるいは15分足が上記のような状態のときに1分足で売りエントリーポイントを探していきます。
上記、赤丸のような位置から、売りエントリーをしていきます。
ローソク足が下から上へかけてGMMAに戻っている最中に、赤色ライン斜め線を引きます。
赤色ライン斜め線を上から下へ抜けた時が、売りエントリー発動の瞬間です。
ストップは直近高値に置きます。
利益確定はMACDやRSI、ストキャスティクスなど、どれでもよいので、売られすぎライン(下部分の20~30ライン辺り)まで来たら利益を確定します。
更に高い確度がある「4時間足のトレンド方向」へ沿った5分足デイトレードFX手法で大きく利益を稼ぐ方法はこちら
FXシンプルスキャルピング手法を大公開!まとめ
FXトレード手法はシンプルイズベストなものがおすすめ!
1分足を使用するのであれば単体では使用せず、5分足、あるいは15分足と組み合わせて使用するほうがよいでしょう。
また2、3PIPSの値幅を狙う手法ではなく、10PIPS前後の値幅を狙えるようなFXトレード手法がおすすめです。